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回答 3件

境界知能の小6息子、中学は支援級?

匿名さん

お子さん:小学6年生・男の子

小学6年の息子のことでご相談します。

4年生のときに受けた検査で、IQが80台前半でした。療育手帳の対象にはならず、いわゆる境界知能というところだと説明を受けました。

そのときは「支援は必要だけれど、制度の対象にはならない」という中途半端な位置に置かれた感覚がありました。実際、その後も特に何か支援があったわけではありません。

5年生あたりから授業についていけなくなり、6年になってから休みがちになりました。今は週に1日行ければいい方です。

本人は「バカだと思われるのが嫌だ」と言います。テストを返される時間が一番つらいそうです。

来年から中学です。支援級を勧められています。ただ、本人は「支援のクラスには行きたくない」とはっきり言います。友達と同じ教室にいたいのだと思います。

通常級では今と同じことが繰り返されるのではないか。かといって支援級を無理に選ばせたら、それこそ本人の自尊心を傷つけるのではないか。

判断材料が足りていない気がしています。境界知能の子にとって、中学の3年間で優先すべきものは何なのでしょうか。本人の希望と、環境の適切さが食い違うとき、親はどちらを取るべきでしょうか。

カウンセラーの回答(3件)

ベストアンサー

ゴールド

山岸 佳織

公認心理師・精神保健福祉士・臨床発達心理士

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ご相談ありがとうございます。

「支援が必要なのに制度の対象にはなりにくい」という感覚の中で、これまで十分な支援につながらないまま頑張ってこられたのですね。そして息子さん自身も、「バカだと思われるのが嫌」というところまで追い詰められていることを考えると、今の学校生活がかなり負担になっているのだと思います。

まず、中学3年間で優先したいのは、どのクラスに所属するか以上に、「分からないことを恥じずに学べること」と「自分はできることもある」と感じられることではないでしょうか。

境界知能のあるお子さんは、知的な遅れが大きく見えないため、本人の努力不足と捉えられてしまうことがあります。しかし、授業のスピードや抽象的な内容が少しずつ難しくなる中学校では、今まで何とかできていた方法では追いつかなくなることがあります。

そのため、「通常級か支援級か」を名前だけで決めるのではなく、息子さんが実際にどの環境なら学習面・人間関係の両方で安心して過ごせるのかを具体的に比較してみてください。

例えば、通常級で必要な支援がどこまで受けられるのか、少人数で学ぶ時間を作れるのか、テストの受け方を工夫できるのか。支援級では、友達との交流や通常級の授業に参加する機会がどの程度あるのか。こうした具体的な情報があると、本人とも話しやすくなります。

そして、息子さんが「支援のクラスには行きたくない」と言っていることも、とても大切にしてほしいです。それは単に支援を拒否しているのではなく、「友達と同じ場所にいたい」「自分だけ違うと思われたくない」という気持ちなのかもしれません。

ですから、本人の希望を無視して決める必要もありませんが、本人にすべてを決めさせる必要もありません。

「どちらが正しいか」ではなく、 「友達と一緒にいたい」という希望をどう残しながら、学習面ではどう支えるか を学校と一緒に考えてみてください。

支援級に行くことが自尊心を傷つけるとは限りません。逆に、通常級で「分からない」「できない」という経験を繰り返し、自信を失ってしまうこともあります。

大切なのは、支援級か通常級かという名称より、「できない自分を責め続けなくていい環境」を用意できるかどうかです。

中学3年間を、ただ勉強についていくためだけの3年間にするのではなく、「自分に合った方法なら学べる」「困ったときには助けを求めていい」と知る3年間にする。その視点で、息子さんの希望と環境の適切さの両方を大切にして選んでいけるとよいと思います。

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山岸 佳織 先生に
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公開停止中のカウンセラー

公認心理師・臨床心理士・認定専門公認心理師

ご質問ありがとうございます。

息子さんのIQや支援のこと、それから、ご本人の希望と環境の食い違いのことでお悩みであることが伝わってきました。

「支援は必要だけれど、制度の対象にはならない」というもどかしさを感じられている様子、その通りではないかとお察しします。

息子さんは、テストを返される時間がつらいほど、勉強に悩んでいらっしゃるのですね。

しかし、お友達との関係もあり、支援級には行きたくないとのこと。

息子さんのお気持ちもよくわかるように思います。

「判断材料が足りていない気がしています」と保護者さまがおっしゃっている通り、今すぐ普通級か支援級のどちらかに決めず、 もう少し情報収集と息子さんとの話し合いを重ねてみてはいかがでしょうか。

希望と環境を決める前に、 たとえば、支援級に見学に行くことや、先生方に話を聞くこともできるかと思います。

焦らず少しずつ、すり合わせを行なってはいかがでしょうか。

この回答が少しでも質問者さまのお役に立てばと思います。

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シルバー

尾山さやか

社会福祉士・精神保健福祉士

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このご相談を読んで、まず「境界知能だから支援級」というふうに考えなくていいのではないかと思いました。

大切なのはIQの数字そのものよりも、「今の環境で何が起きているのか」ではないでしょうか。

すでに授業についていくことが難しくなり、テストを返される時間が一番つらい。そして「バカだと思われるのが嫌」という言葉が出ていて、今は週に1日行ければいい状態になっている。

これは、学習面のつまずきだけではなく、「自分はできない」「みんなより劣っている」という感覚が積み重なっている状態なのかもしれません。

だから中学3年間で何を優先するかと聞かれたら、私は「勉強についていくこと」だけではなく、まず本人が「自分はダメな人間なんだ」と思わずに過ごせる環境をつくることを優先したいと思います。

文部科学省も、子ども一人ひとりの特徴に気づき、よいところを伸ばし、自己肯定感を持って学校生活を送れるようにすることを大切にしています。

一方で、「支援級には行きたくない」という本人の気持ちも、とても大切です。

友達と同じ教室にいたい、みんなと同じでいたいという気持ちは、単なるわがままではなく、この年齢なら当然の思いだと思います。

ですから、「本人が嫌と言っているから通常級」でも、「通常級では無理そうだから支援級」でもなく、まず学校と一緒に「この子にとって、どんな支援があれば通常級で学べるのか」を具体的に考えてみてはどうでしょうか。

例えば、授業の内容や量の調整、課題の出し方、テストの受け方、個別の声かけ、通級による指導など、支援級に行く・行かないの二択になる前に検討できることがあります。現在の特別支援教育も、通常学級での指導・支援、通級、特別支援学級を、本人の教育的ニーズに応じて段階的に考える方向が示されています。

そして、もし通常級で試すのであれば、「頑張ってみて、無理だったら支援級」ではなく、「どんな状態ならうまくいっていると言えるのか」「何が難しくなったら見直すのか」を学校とあらかじめ決めておくといいと思います。

逆に支援級を選ぶとしても、「できない子が行く場所」ではなく、「その子が安心して学ぶために環境を変える」という捉え方ができるといいですよね。

親が選ぶべきなのは、本人の希望か環境の適切さか、その二択ではないと思います。

本人の「こうしたい」という気持ちを大切にしながら、「その希望を実現するためには、どんな環境や支援が必要なのか」を一緒に探していく。

それが、親にできることなのではないでしょうか。

そして何より、「バカだと思われるのが嫌」と言っている子にとっては、勉強ができるようになること以上に、「分からないことがあっても、自分の価値は下がらない」と思える経験を中学校で積めることが大切なのではないかと思います。

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尾山さやか 先生に
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公開Q&Aの回答は、資格を持つカウンセラーによる一般的な情報提供です。お子さんを直接診ての診断・治療ではありません。 医療的な判断が必要な状態や、すでに主治医がいる場合は、その方針を優先してください。