別室登校が1年続いているということで、「このままでいいのかな」というお気持ちになっているのですね。
ただ、私はまず「教室に戻れていない=進んでいない」とは考えなくてもいいと思います。
家から出て学校に行けている。
相談室でプリントに取り組めている。
先生と話せている。
同じ場所にいる子どもたちと関係を作れている。
これだけのことができているのは、娘さんにとって大きな前進だったと思います。
そして、相談室という場所に適応できたからこそ、そこから動かなくなったように見えるのも、ある意味では自然なことなのかもしれません。
安心できる場所ができたことは、決して悪いことではありません。
ただ、「本人のペースで」という言葉が、「本人が自分から動き出すまで何もしない」という意味になってしまうのは、少し違うと思います。
私は、別室から教室へ戻ることを一本道にしなくてもいいのではないかと思います。
例えば、
「別室にいる時間を少しだけ長くしてみる」
「好きな教科だけ教室に行ってみる」
「教室の前まで行ってみる」
「図書室など別の場所にも行ってみる」
「別室の友達と一緒なら参加できそうな活動を試してみる」
など、「教室に戻る」以外にも次の一歩はあります。
そして、その一歩は必ずしも学校側が決めるものでもないと思います。
家庭では、
「相談室では何をしているときが一番楽しい?」
「学校で、もう少しできたらいいなと思うことはある?」
「今の相談室に、何か一つ足すとしたら何がいい?」
くらいに聞いてみてもいいのではないでしょうか。
娘さん自身が「こうだったら少しできそう」と思えることが見つかれば、それを学校と一緒に小さな目標にしていくことができます。
また、4月に担当の先生が変わってから週2日に戻ったという点も、少し気になります。
別室そのものには適応していても、「誰と過ごすか」「誰なら安心できるか」は、子どもにとってかなり大きな要素です。
新しい先生との関係が今どうなのか、娘さんがどう感じているのかも、一度聞いてみてもいいと思います。
そして、「このまま3年間別室なのでは」と今から決めなくてもいいと思います。
3年間ずっと別室という未来も、絶対に避けなければならない未来とは限りません。
別室で安心して学校生活を送りながら、その中で友達との関係を作ったり、学習を続けたりすることができるのであれば、それも一つの学校生活です。
ただ、娘さん本人が「本当は教室に行きたい」「もっとできるようになりたい」と思っているのに、そこへの支援が止まっているのであれば、学校と一緒に次のステップを考えていく必要があります。
大切なのは、「別室から教室へ戻すこと」を目標にすることではなく、「娘さんの世界を少しずつ広げていくこと」なのだと思います。
そして、お母さんができることは、娘さんを教室へ押し出すことではなく、
「今の場所で安心できていることを認める」
「そのうえで、本人がもう少しやってみたいと思うことを一緒に探す」
今はもしかすると、「相談室から、その先へ」が次の一歩なのかもしれません。
娘さんにとっての次の一歩を、娘さんと一緒に探していけばいいのだと思います。