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回答 2件

中3の不登校、フリースクールの選び方は?

匿名さん

お子さん:中学3年生・男の子

中3の息子、不登校2年目です。

そろそろ家以外の場所が必要だと感じていて、フリースクールを検討しています。

ただ、情報が整理できません。具体的に伺いたいのは以下です。

1. 費用の相場はどのくらいでしょうか。調べると月3万円から10万円近くまで幅がありました。何によってこの差が出るのでしょうか。

2. 出席扱いになる、と書いてある施設とそうでない施設があります。これは施設側が決めることなのでしょうか、それとも在籍校の判断でしょうか。

3. 見学の際に、何を見て、何を聞けばいいでしょうか。スタッフの資格や、在籍している子の年齢層以外に、確認すべき点があれば知りたいです。

4. 教育支援センター(適応指導教室)との違いも、正直よく分かっていません。無料なら先にそちらを試すべきでしょうか。

5. 本人が「行きたくない」と言った場合、見学だけでも連れて行くべきでしょうか。

息子は今のところ乗り気ではありません。ただ、家にいる時間があまりに長く、このままだと社会との接点がゼロのまま卒業を迎えることになります。

実際に利用されているご家庭の傾向も含めて、教えていただけると助かります。

カウンセラーの回答(2件)

ベストアンサー

ゴールド

山岸 佳織

公認心理師・精神保健福祉士・臨床発達心理士

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ご相談ありがとうございます。

「家にいる時間が長いから、そろそろ家以外の居場所を」と考えるのは自然なことだと思います。ただ、フリースクールに行くこと自体を目標にしなくても大丈夫です。中3であれば、卒業後も見据えながら、「本人が安心して人や社会とつながれる場所」を探す、くらいの視点でよいと思います。

① 費用について 月3~10万円程度と幅があるのは、施設によって、通う日数、時間、昼食の有無、学習支援の手厚さ、個別対応、イベントや体験活動などがかなり違うためです。

「週何日・何時間でこの料金なのか」「休んだ場合の扱い」「入会金や教材費など月謝以外にかかる費用」まで確認すると比較しやすいでしょう。

② 「出席扱い」は施設が決めるものではありません ここは特に注意が必要です。

フリースクール側が「出席扱いにできます」と案内していても、最終的に出席扱いにするかを判断するのは在籍校側です。一定の要件を満たせば、学校外の施設での活動を出席扱いにできる制度があります。

したがって、入会前に施設だけでなく、「この施設に通った場合、在籍校では出席扱いをどう考えるのか」も学校に確認しておくことをおすすめします。

③ 見学では「本人に合うか」を見る 資格や年齢層に加えて、 * 子どもがどの程度、自分で過ごし方を選べるか * 途中参加・途中帰宅や欠席に柔軟か * スタッフとの距離感 * 勉強以外にどんな活動があるか * 一人で過ごしていても大丈夫か * 学校や家庭との連携をしてくれるか * 出席扱いを希望する場合、どのような記録・報告をしてくれるか などを聞いてみるとよいでしょう。

特に中3なら、「高校進学に向けた支援はどこまでしてもらえるか」も確認しておくと安心です。

④ 教育支援センターも「先に試すべき」とは限りません 教育支援センターは自治体などが設置する公的な支援機関で、費用面では利用しやすいことが多い一方、利用条件や雰囲気、活動内容は自治体によって異なります。

フリースクールとどちらが上ということではなく、息子さんに合うほうを選ぶという考え方で大丈夫です。文部科学省も、教育支援センターやフリースクールなど、多様な学びの場を確保することを示しています。

⑤ 「行きたくない」なら、無理に連れて行かなくても大丈夫 私は、本人が嫌がっている状態なら、まず保護者だけで見学することも十分ありだと思います。

「一度見てから決めよう」と連れて行くより、 「こういう場所があるみたい。写真を見てみる?」

「お母さんだけ見に行って、どんなところだったか話そうか?」

くらいから始めてもよいでしょう。

そして、「家以外の場所に行く=社会復帰」ではありません。

今の息子さんにとっては、家で安心して過ごせていることを土台に、「この人なら話せる」「ここなら少し居てもいい」と思える場所が一つできることにも、大きな意味があります。オンラインでなら人と繋がることができる、ということでも、立派な「社会参加」だと思います。

中3という時期なので、進路や卒業後を考えることはもちろん大切です。ただ、焦って「どこかに通わせる」ことを優先すると、せっかくの居場所が新たな負担になることもあります。

まずは親が情報を集め、本人には選択肢として見せる。そして「行く・行かない」を本人と一緒に決める。

そのくらいの進め方でよいと思います。

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シルバー

尾山さやか

社会福祉士・精神保健福祉士

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フリースクールを検討されているとのことですが、まず一つお伝えしたいのは、「家以外の場所が必要だから、どこかに通わせなければ」と急がなくてもいいということです。

中3で不登校が2年続いていると、「このまま卒業まで家にいたらどうしよう」という焦りが出てくるのは当然だと思います。

ただ、フリースクールは「学校に戻すための場所」というより、学校以外の場所で人とつながったり、学んだり、安心して過ごしたりするための選択肢の一つです。

文部科学省も、不登校支援は「学校に登校すること」だけを目標にするのではなく、社会的な自立を目指すことが重要だとしており、教育支援センター、フリースクールなどの民間施設、ICTを活用した学習支援など、多様な教育機会を確保する必要があるとしています。

ご質問内容ですが、私も一部分からない部分もあったため、調べてみました。

① 費用はなぜこんなに違うの?

月数万円から10万円近くまで幅があるのは、フリースクールには全国一律の料金体系がないからです。

施設によって、 ・週何日通えるか ・利用時間 ・昼食の有無 ・学習支援の量 ・個別支援か集団活動中心か ・オンライン対応の有無 ・イベントや体験活動 ・送迎の有無 などがかなり違います。

なので、「月額いくらか」だけではなく、「その料金で何が含まれているのか」

を比較することをおすすめします。

また、自治体によっては利用料への助成制度がある場合もあります。

「フリースクールの費用補助はありますか?」と自治体の不登校相談窓口や教育委員会に聞いてみてもいいと思います。

② 「出席扱い」は施設が決めるの?

ここは少し注意が必要です。

フリースクール側が「うちは出席扱いになります」と決めるものではありません。

文部科学省は、一定の要件を満たす場合に、学校外の施設で相談・指導を受けた日数を指導要録上の「出席扱い」とすることができるとしています。民間施設の場合、その施設での支援が適切かどうかを、学校長と教育委員会が連携して判断することになっています。

ですから、見学のときには、 「こちらに通った場合、在籍校とどのように連携していますか?」

「出席扱いについて、学校との相談をサポートしてもらえますか?」

と聞いてみるといいと思います。

そして、「出席扱いになりますか?」と施設だけに確認して終わらせず、在籍校にも事前に確認することをおすすめします。

出席扱いになった場合でも、それが自動的に高校入試の評価や内申にどう反映されるかは別の話です。

中3ですから、出席扱いだけでなく、内申・調査書・高校受験への影響について、在籍校と早めに確認しておくと安心です。

③ 見学では何を見る?

スタッフの資格や年齢層ももちろん大切ですが、私はそれ以上に、 「息子さんがここで無理をしなくても過ごせそうか」を見てほしいと思います。

例えば、 ・来ている子どもたちは、一人で過ごしていても大丈夫なのか ・ずっと集団活動を求められないか ・途中で帰ることはできるか ・週1回や短時間からでも利用できるか ・スタッフが子どもにどの程度声をかけるのか ・ゲームやスマホをどこまで認めているか ・学習をどの程度求められるか ・トラブルがあった場合どう対応するか ・高校進学について相談できるか ・在籍校との連携をどうしているか ・本人が「今日は行きたくない」となったとき、どう対応するか このあたりは確認しておくといいと思います。

特に私は、「行けない日があったら、どうなりますか?」

と聞いてみることをおすすめします。

不登校の子にとって、「休んだら怒られる」「毎日来ることを期待される」という場所では、せっかく見つけた居場所がまた「行かなければならない場所」になってしまうことがあります。

④ 教育支援センターとの違い ざっくり言うと、教育支援センター(適応指導教室)=自治体・教育委員会などが設置する公的な支援機関 フリースクール=民間が運営する学校外の居場所・学びの場 という違いです。

教育支援センターは自治体によって内容が違いますが、費用が無料または低額で、学習支援や相談、集団活動などを行っているところがあります。

一方、フリースクールは施設によって雰囲気や支援内容がかなり違います。

なので、「無料だから教育支援センターが正解」

「フリースクールのほうが専門的だから正解」ということではありません。

息子さんに合うかどうかが一番大切です。

両方見学して、「こっちなら少し行ってみてもいい」

と言える場所があるなら、そこを選べばいいと思います。

⑤ 「行きたくない」と言っている場合、見学だけでも連れていく?

私は、無理に連れて行かなくてもいいと思います。

むしろ中3で2年間不登校を続けている息子さんなら、親が先に見学してきてもいい。

「こんなところがあったよ」

「写真見てみる?」

「興味が出たら一緒に見学してみようか」

くらいでいいと思います。

親が見学して、「ここなら安心できそう」と思ったら、その情報だけ渡しておく。

本人が「ちょっと見てみようかな」となったときに、初めて一緒に行けばいい。

そして、見学に行ったからといって、利用を決めなくていいんです。

「見てみたけど、違うね」でもいい。

見学=通う約束ではない ということを、最初に伝えておくと本人も少し楽かもしれません。

そして、「社会との接点がゼロのまま卒業するのが心配」というお気持ちについて。

その心配はよく分かります。

でも、社会との接点は「フリースクールに週5日通うこと」だけではありません。

コンビニに行く。

家族以外の人と少し話す。

オンラインで誰かとゲームをする。

好きな活動のコミュニティに参加する。

高校進学について誰かと話す。

そういうものも全部、人との接点です。

だから、今の息子さんに必要なのが「毎日通える場所」なのか、「週1回でも外に出られる場所」なのか、「誰かと好きなことを共有できる場所」なのかは、一度本人に聞いてみてもいいと思います。

「フリースクールに行ってみない?」

ではなく、 「家以外で、もし過ごしてみてもいい場所があるとしたら、どんな場所がいい?」

と聞いてみる。

その答えが、 「静かなところ」

「ゲームができるところ」

「同年代がいるところ」

「大人と話すだけのところ」

「別にどこにも行きたくない」

だったとしても、それは大事な情報です。

そして、最後に一つ。

中3という時期だからこそ、「何かに所属させなければ」と焦る気持ちは分かります。

でも、2年間学校に行っていない子が、いきなり週5日フリースクールに通う必要はありません。

週1回、1時間からでもいい。

「行ってみたけど、今日は何もしなかった」でもいい。

誰かと一緒にゲームをしただけでもいい。

まずは、「家の外に、自分がいてもいい場所がある*という経験を作る。

それが、その先の高校生活や社会とのつながりにつながっていくこともあります。

だから私は、今の段階では「どのフリースクールが一番いいか」を決めるより、息子さんが「ここなら行ってもいいかも」と思える場所を、一緒に探してみるくらいでいいと思います。

そして、本人がまだ乗り気ではないのであれば、まず親御さんだけで2~3か所見学して、情報を集めておく。

その中から「ここなら」と思える場所が見つかったら、初めて息子さんに見せてみる。

それでも「行きたくない」と言うなら、いったん保留にしてもいい。

「今は行かない」という選択と、「ずっと行かない」という選択は同じではありません。

中3の残り時間を、焦って埋めなくても大丈夫です。

息子さんにとって「ここなら少し行ってみてもいい」と思える場所が見つかれば、それが一番だと思います。

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尾山さやか 先生に
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公開Q&Aの回答は、資格を持つカウンセラーによる一般的な情報提供です。お子さんを直接診ての診断・治療ではありません。 医療的な判断が必要な状態や、すでに主治医がいる場合は、その方針を優先してください。