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子どもの不登校で仕事を辞めるべき?両立のポイントを公認心理師が解説

公開

お話を伺った専門家:はやし ゆか先生(公認心理師)

取材・構成:不登校ミーツ編集部

この記事の要点

  • 疲れ切った状態で、辞める・辞めないを決めるのはおすすめしない。心と体が疲れていると、考えが極端になりやすい(公認心理師・はやし ゆか先生)。
  • 「辞めるしかない」「続けるしかない」の2択ではなく、時短勤務・在宅勤務・休暇など職場の制度、配偶者や親戚、親の会、公的な支援制度といった「真ん中の選択肢」を探す。
  • 仕事を辞めたから、辞めなかったから不登校になった、と自分を責める必要はない。子どもの状態は、親の仕事の状態だけで決まるものではない。
  • お金の不安が大きいときは、ひとりで抱えずファイナンシャルプランナーなどに相談を。困ったら、まず市役所へ。家計の見通しが立つだけでも、気持ちが楽になる。

子どもが学校に行けなくなって、朝から家にひとり。仕事に行っていいのか、毎日迷う。休みが増えて、職場にも気をつかう。「いっそ辞めたほうが」と思っても、辞めたら家計が回らない──。

子どもの不登校は、親の働き方にも大きく影響します。今回は、公認心理師のはやし ゆか先生に、不登校の子を持つ親が、仕事との両立に悩んだときの考え方を伺いました。

Zoomで対談する不登校ミーツのかほと公認心理師のはやし ゆか先生
左:かほ(不登校ミーツ)/右:はやし ゆか先生

子どもの不登校で、仕事は辞めるべき?

はやし先生がまず伝えたのは、「疲れ切った状態で決めない」ことでした。

かほ
かほ:

子どもが不登校になって、仕事との両立に疲れ切ってしまったり、仕事を辞めたことで経済的に苦しくなってしまったりするとき、両立をどう考えると楽になれるでしょうか。

はやし先生
はやし先生:

お金の問題は、すごく難しいと思います。

でも、疲れ切った状態で、辞めるか辞めないかを決めるのは、あまりおすすめしません。心と体が疲れていると、考えが極端になりやすいからです。「辞めるしかない」「続けるしかない」の2択で考えるのではなく、少し立ち止まって考えてみられるといいのかなと思います。

辞める前に考えたい「真ん中の選択肢」は?

2択ではなく、その間にある選択肢を。はやし先生は、具体的に挙げてくれました。

はやし先生
はやし先生:

辞められる前に、次のような真ん中の選択肢も持たれるといいかなと思います。

会社にもよると思いますが、時短勤務や在宅勤務、休暇の申請ができるか、今の職場で使える制度はないか調べてみる。配偶者の方や親の会、ほかの親戚など、頼れる人は本当にいないのかを確認する。また、公的な相談窓口や、使える支援制度はないかを確認されるのもひとつかもしれません。

話すはやし ゆか先生
「2択で考えず、少し立ち止まって」

仕事を続けたから不登校になった?

仕事を続けていることに、あるいは辞めたことに、罪悪感を持つ親御さんもいます。

はやし先生
はやし先生:

「仕事を辞めたから不登校になった」「辞めなかったから不登校になった」と、自分を責める必要はまったくないと思います。子どもの状態は、親御さんの仕事の状態だけで決まるものではないと思います。

はやし先生は別の場面でも、親の働き方(専業主婦か共働きか)で不登校のなりやすさに明確な差はないと言われている、と話しています。自分を責めてしまうときの考え方は、不登校は親のせい?で詳しく伺っています。

お金の不安が大きいときは、どこに相談する?

はやし先生は、不安そのものを、まず少し軽くすることの大切さを話します。

はやし先生
はやし先生:

お金の不安が大きいときは、ひとりで抱え込むことなく、相談できる専門家、たとえばファイナンシャルプランナーなどに相談するのもひとつかなと思います。

不安は、人間の思考を狭めてしまうところがあります。家計の見通しが立つだけでも、気持ちが楽になる部分もあるかもしれません。親御さんが心身ともに健康で、少し落ち着いて考えられる時間を持たれるといいのかなと思います。

かほ
かほ:

まず不安を少し軽くしてから冷静に考えること。そして、考えるときは0か100かで考えないこと。この2点が大事なんですね。

はやし先生
はやし先生:

そうですね。

具体的に使える支援について、はやし先生はこう教えてくれました。

はやし先生
はやし先生:

本当にお金がないときは、市役所に行く。市役所でファミリーサポートの制度がないか調べていただいたり、お金の相談についても、「今こういう状態で困っている」と最初にお話しすれば、必要なサービスにつなげていただける場合もあると思います。

困りごと相談先(はやし先生の話から)
家計の見通しが立たないファイナンシャルプランナーなどの専門家
本当にお金がない/使える制度を知りたい市役所(ファミリーサポートなど。困っている状況を最初に話す)
仕事を続けるか迷う職場の制度(時短・在宅・休暇)を確認。配偶者・親戚・親の会にも相談

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ゴールド

はやし ゆか先生

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不登校の子の親御さんへ、はやし先生からのメッセージ

最後に、ひとりで頑張りすぎて限界を感じている親御さんへ、はやし先生のメッセージです。

はやし先生
はやし先生:

ここまで、本当によく頑張ってこられたと思います。不登校は決して、親御さんのせいではありません。

子どものためにも、まずはご自身を大事にケアしていただきたいと思います。誰かに話す、頼れる人に頼る、休む。これは逃げではなく、子どもをサポートしていくのに必要なことだと思います。頼れるところには、どんどん頼っていただきたいなと思います。

笑顔で話すはやし ゆか先生
「頼れるところには、どんどん頼って」

仕事と子どものことの板ばさみは、それだけで心をすり減らします。疲れ切っているときに大きな決断をする必要はありません。まずは使える制度や頼れる人を確かめて、不安を少し軽くしてから考える。働き方を選ぶのも、親の人生を大事にすることのひとつです。

よくある質問

Q. 子どもの不登校で、母親は仕事を辞めたほうがいい?
A. はやし先生は、疲れ切った状態で辞める・辞めないを決めるのはおすすめしないと話しています。心と体が疲れていると考えが極端になりやすいためです。2択で考えず、時短勤務や在宅勤務、休暇の申請など職場の制度、配偶者や親戚、親の会、公的な支援制度など、真ん中の選択肢を確認することを勧めています。
Q. 不登校で仕事を辞めて、お金が苦しいときの相談先は?
A. はやし先生は、ひとりで抱え込まず、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのもひとつだと話しています。本当にお金がないときは市役所に行き、困っている状況を最初に話すと、ファミリーサポートなど必要なサービスにつないでもらえる場合があるそうです。

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「小3息子の不登校、留守番を嫌がる時の関わり方は?」

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はやしゆか先生 の回答

お仕事と育児を両立しながら、息子さんのために毎日真剣に向き合っておられるんですね。 【今の状態】 いじめのきっかけは和解…

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