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不登校で転校か復学か、迷ったら?判断のポイントを公認心理師が解説

公開

お話を伺った専門家:はやし ゆか先生(公認心理師)

取材・構成:不登校ミーツ編集部

この記事の要点

  • 長い人生で見ると、今の学校に執着してエネルギーを消耗するより、新しい環境でリスタートしたほうがいい場合もある。子どもの性格と、今エネルギーがどれだけたまっているかの見極めが重要(公認心理師・はやし ゆか先生)。
  • 見極めのポイントは、その学校にこだわっているのが親なのか、子ども自身なのか。学校に行くのは子どもなので、子どもの気持ちを中心に決めるのが基本路線。
  • 子どもがひとりで決断できないときは、親が自分の気持ちを前面に出すより、子どもの考えをくみ取りながら一緒に結論を出す。
  • 混乱しているときに決めるのは難しい。大人になっても後悔しない判断ができる状態かどうかを、大人が見極めてあげることも必要。

せっかく受験して入った学校なのに。学費も払っているのに。

不登校が長引くと、「今の学校に戻ってほしい」という気持ちと、「別の場所で再スタートしたほうがいいのでは」という気持ちのあいだで、親は揺れます。最近はフリースクールや通信制高校など、選択肢も増えました。でも、だからこそ、どう決めればいいのかがわからない。

今回は、公認心理師のはやし ゆか先生に、不登校で転校か復学かを迷ったときの、判断のポイントを伺いました。

Zoomで対談する不登校ミーツのかほと公認心理師のはやし ゆか先生
左:かほ(不登校ミーツ)/右:はやし ゆか先生

復学以外の選択肢は、どんなときに考える?

はやし先生は、「とても難しい問題」と前置きしたうえで、こう話します。

かほ
かほ:

最近はフリースクールや通信制高校への転校など、選択肢が増えています。でも親御さんとしては、「せっかく学費を払って、受験して入った学校なのに」という思いで、復学を諦めきれない方もいると思います。復学以外の選択肢は、どんな状態になったら検討すればいいのでしょうか。

はやし先生
はやし先生:

すごく難しい問題だと思います。

長い人生で見たときに、今の中学校や高校に執着してエネルギーを消耗するよりも、新しい環境でリスタートしたほうがいい、という場合もあると思います。

子どもの性格や、今エネルギーがどれぐらいたまっている状態か、ということが影響すると思うので、そのあたりの見極めが非常に重要なのかなと思います。

転校か復学か、見極めのポイントは?

では、何を見て判断すればいいのでしょうか。はやし先生が挙げたのは、「その学校にこだわっているのは、誰か」です。

はやし先生
はやし先生:

親御さんがその学校に執着しているのか、それとも、子ども自身が「その学校に行きたい」という気持ちを持っているのか、というのが重要かなと思います。

学校に行くのは、どうしても親御さんではなく子どもです。その子が「もう絶対に行けない」という学校に、行くように促しても難しいと思います。そこでずっと親子の衝突が続くよりは、子どもに合った学校選びをしていくのもひとつの方法かなと思います。

かほ
かほ:

親御さんが復学を希望しているのか、子どもが復学を希望しているのか、その境界線をしっかり引くことが大事なんですね。

はやし先生
はやし先生:

そうですね。ただ、子ども自身がなかなか自分で決断できないところもあると思います。

そこは、親御さんもご自分の気持ちを前面に出すというよりは、子どもがどう考えているのかをくみ取りながら、一緒に結論を出していかれるのがいいのかなと思います。

話すはやし ゆか先生
「学校に行くのは、親ではなく子ども」

子どもの気持ちで決めていい?決めるタイミングは?

基本は、子どもの気持ちを中心に。ただし、決める「タイミング」には大人の目が必要だと、はやし先生は話します。

かほ
かほ:

基本的には、子どもが復学を希望していたら復学の方向で、転校を望んでいたら転校の方向で、と子ども中心で決めていくのがいいのでしょうか。

はやし先生
はやし先生:

そうですね。学校に登校するのは子どもなので、それが基本路線かなと思います。

ただ、子どもが精神的にすごく混乱しているときに、そのことを決めるのは難しい場合もあると思います。少し冷静になって、「今なら子どもも、きちんとした判断ができて、大人になっても後悔しない、いい選択ができる」という状況かどうかを、大人の側が見極めてあげることも必要かなと思います。

判断の場面はやし先生の話のポイント
誰の希望で決める?学校に行くのは子ども。子どもの気持ちを中心にするのが基本路線
子どもが決めきれない親の気持ちを前面に出さず、子どもの考えをくみ取って一緒に結論を
いつ決める?混乱しているときは避ける。後悔しない判断ができる状態かを大人が見極める

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ゴールド

はやし ゆか先生

公認心理師

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高校選びや、不登校を経験した子のその後の進路については、不登校の子の進路・高校選び|親の関わり方や、不登校のその後と将来は?でも別の先生に伺っています。

不登校の子の親御さんへ、はやし先生からのメッセージ

最後に、不登校が長引いて先が見えず、不安になっている親御さんへ、はやし先生のメッセージです。

はやし先生
はやし先生:

不登校の期間が長引いて、長いトンネルの中にいるようだと感じる方は、とても多いと思います。でも、そのトンネルは必ずいつか抜けます。希望を持って、頼れる相談相手や機関を探してほしいと思います。

後から振り返って、「あのとき頑張ってきたからうまくいった」と話してくださる親御さんも、たくさんいらっしゃいます。今が最悪だと思っても、それがずっと続くわけではない。そのことを心に留めておいていただきたいなと思います。

笑顔で話すはやし ゆか先生
「トンネルは必ずいつか抜けます」

「せっかく入った学校なのに」という気持ちは、子どもを思うからこそ生まれるものです。それでも、学校に通うのは子ども自身。今の学校に戻るのも、新しい場所でやり直すのも、どちらも前に進むための選択肢です。子どもの気持ちとエネルギーの状態を見ながら、後悔しないタイミングで、一緒に決めていきましょう。

よくある質問

Q. 不登校で、転校を考えるのはどんなとき?
A. はやし先生は、長い人生で見たとき、今の学校に執着してエネルギーを消耗するより、新しい環境でリスタートしたほうがいい場合もあると話しています。子どもの性格や、今エネルギーがどれだけたまっているかを見極めることが重要だそうです。
Q. 転校か復学か、親と子どもの意見が違うときは?
A. 学校に登校するのは子どもなので、子どもの気持ちを中心に決めるのが基本路線だと、はやし先生は話しています。その学校にこだわっているのが親なのか子どもなのかを見極め、子どもが自分で決めきれないときは、子どもの考えをくみ取りながら一緒に結論を出すのがよいそうです。

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ゴールド

はやし ゆか先生

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