仲の良かった4人の中で、娘さんだけが外されてしまったこと。そして、それをきっかけに学校へ行けなくなっていることを思うと、お母さまが腹立たしく感じるのは当然だと思います。娘さん自身も、きっと「仲間に入りたいのに入れない」「自分だけいらないと言われたような気がする」という、とてもつらい思いをしているのではないでしょうか。
また、お母さまが「このまま何もしなかったら、娘は大人に助けを求めても無駄だと思ってしまうのでは」と心配されていることも、とても大切な視点だと思います。
無視や仲間外れは、暴力や分かりやすい暴言がないからといって、「大したことではない」とは言えません。特に小学校高学年の友人関係は、子どもにとって学校生活そのものに直結します。娘さんが学校に行けなくなるほど苦痛を感じているのであれば、今起きていることを、学校にもきちんと扱ってもらってよいと思います。
すでに1か月経っても状況が変わっていないのであれば、「もう少し様子を見る」だけではなく、担任から学年主任や管理職にも相談をつないでもらってよい段階でしょう。
ただし、学校への相談は、必ずしも「相手の子を注意してください」という形でなくても構いません。
「娘からこういう話を聞いており、それを理由に1か月登校できていない。学校として状況をどのように把握し、娘が安心して過ごせるよう、どのような支援ができるのか相談したい」
という伝え方であれば、娘さんを守りながら学校にも具体的な対応を求められます。
一方で、娘さんが「もう大ごとにしないで」と言っていることも、ぜひ大切にしてほしいと思います。これは「何もしないで」というより、「これ以上関係が悪くなるのが怖い」「先生に知られたら余計に自分が責められるかもしれない」という気持ちなのかもしれません。
「あなたが嫌な思いをするようなことは勝手にしないよ。でも、お母さんはあなたがこんなにつらい思いをしていることを、何もしないで見ていることもできない。どうしたら少しでも嫌じゃない形で助けられるか、一緒に考えたい」
親が学校に相談することと、子どもの意思を尊重することは両立できます。
そして、親が動くことは、必ずしも「4人のグループに戻す」ためだけではありません。別の友達や別の居場所、教室以外で安心して過ごせる場所など、「自分を受け入れてくれる場所がある」と感じられる選択肢を増やすことも支援です。
お母さまが娘さんのことで怒っていることも、決して悪いことではありません。それだけ娘さんが傷ついたことを大切に受け止めているということでもあります。
ただ、その怒りを娘さんの前で相手への攻撃に変えるのではなく、「あなたがそんな思いをしていることを、お母さんはちゃんと分かっている。あなたを一人にはしない」という形で娘さんに届けてあげてください。
「大ごとにする」のではなく、娘さんの味方である大人が、娘さんの痛みをなかったことにせず、静かに学校と連携していく…
今は、そのくらいの動き方でよいのではないでしょうか。